反省記 ビル・ゲイツとともに成功をつかんだ僕が - 本 - アマゾン
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Amazonで西 和彦の反省記 ビル・ゲイツとともに成功をつかんだ僕が、ビジネスの“地獄"で学んだこと。
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反省記ビル・ゲイツとともに成功をつかんだ僕が、ビジネスの“地獄"で学んだこと
単行本(ソフトカバー)–2020/9/9
西和彦
(著)
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西和彦
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「何がアカンかったんやろ?」ビル・ゲイツが認めた「伝説の起業家」が明かす成功と失敗の秘密!ビル・ゲイツとMS‐DOSを開発したほか、Windowsへの布石を打つなど、マイクロソフト帝国の「礎」を築いたが、その後、袂を分かって日本に帰国し「アスキー」の社長になった西和彦氏。
現在は、東京大学大学院でIoTに関する研究者として活躍している。
その人生は波乱に満ちている。
世界の最先端を走り、日本のIT業界を牽引したと言っても過言ではない、大きな業績を残したが、一方で、アスキーの資金難、創業メンバーとの訣別、役員・社員の造反、アスキー社長からの陥落など、数多くの挫折も経験。
ビジネスの「天国」と「地獄」をくぐり抜けてきた稀有な人物である。
本書は、その西和彦氏が、「天国」と「地獄」の裏側を明かしつつ、「何がアカンかったのか」を真摯に反省したもの。
ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、中山素平氏、大川功氏、稲盛和夫氏、孫正義氏など、超大物たちと織り成したリアル・ビジネスの裏舞台を綴りながら、「成功」と「失敗」の秘密を語り尽くした一冊だ。
これほど赤裸々で、切実な反省を記した経営者はかつていないだろう。
【目 次】序章 遭 遇「感動」がすべての原点である/1970年代に始まった「革命」/ビル・ゲイツが受けた「衝撃」/二人の天才は「何」をやったのか?/ビル・ゲイツに、いきなり「直電」した/僕がビルに頼みたかったこと/僕は絶好のポジションにいた/わずか3ページの「ファミリー」の契約書/すでに齟齬は内在していた第1章 萌 芽僕の人生を支配する「宿命」/「創意工夫」で人に喜ばれる体験をした/「チゴイネルワイゼン」と「エンジニア」/『週刊プレイボーイ』がもたらした情熱/150万円の「電子レンジ」を壊して学んだこと/新しいものをつくる「組み合わせ発想法」/「計算機」×「タイプライター」/とめどなく広がる「未来社会」の妄想 /〝学校ズル休み〟で開いた「扉」/「興味のある場所」に行くだけで、人生は自然に拓ける第2章 武 器「成績が悪いのだから、このIQはおかしい」/218人中、ピッカピカのビリ! /大切なものが打ち砕かれたような「挫折」/僕は、一瞬で「決断」をくだした/72時間ぶっ通しで考え続ける「集中力」/「挫折」が人間を強くする/僕がはじめて手に入れた「武器」第3章 船 出図々しくいけば、面白がられる/これって「自分の仕事か?」と考えた/「モノ」をつくってお金になるのは楽しい/ガレージ会社の「限界」を痛感した/はじめて「雑誌」を立ち上げる/僕がどうしても譲れなかったもの/「大喧嘩」と「感謝」 /「仲間が平等な会社」をつくろう第4章 ゲリラ「狂気」の創刊劇/「当たってくだけろ」で道は拓ける/「満員電車」のなかで働く/「仮説」こそが人生を導く/「持たざる者」はゲリラ戦しかない/ビジネスの「善」と「悪」/機動性こそ、ゲリラ「最強の武器」である/僕たちは「追い風」の中にいた/雑誌、単行本、そしてソフトウェア/アスキーを育てたのは誰か?第5章 進 撃「完成品のイメージ」を売り込む/さりげない「脅し」も必要だ/「通信機能」を搭載した初のパソコン/空前の大ヒットを記録した〝デビュー戦〟/「営業マン」と「開発者」の二重生活/遊びのような「仕事暮らし」/大社長が「若造の話」に耳を傾けた理由/僕は「ソフト」ではなく、「ビジョン」を売っていた/「人脈」がもたらす「情報」こそが力の源泉/「人脈」をつくる最も簡単な方法/「インテル」にヘリコプターで乗り付けた?/低姿勢に、だけどしたたかにやる第6章 伝 説知らないうちに「伝説」は始まっていた/「同じもの」と「うんといいもの」のどちらがいい?/発表会に現れた外国人ビジネスマン/IBMの密使、現る/僕たちは「重大な決断」を迫られた/「やるべきだ! 絶対にやるべきだ!」と叫んだ/目的のためには「プライド」も捨てる/「運命」を分けたのは何だったか?/残酷な〝女神〟との付き合い方第7章 開 拓人間には「独りで考える時間」が必要だ/「予定された偶然」を生み出す/稲盛和夫氏に「雲の上」で売り込む/デザインを中心に据えた「奇跡の会社」/「空気の泡」でプレゼンテーションをした/工場見学の最中に「大量発注」を即決した/こうして世界初の「ノート・パソコン」は生まれた/すでにある「要素」を組み合わせることで、イノベーションは生まれる第8章 対 決パソコンの「統一規格」をつくる/家庭用ビデオの「規格戦争」を見ながら考えた /あえて「敵」同士に売り込む/マイクロソフト・松下電器・ソニー/孫正義氏から「挑戦状」を叩きつけられた/孫さんと4時間くらい話し合った/「カシオの値下げ」で各社のMSXはほとんど死んだ/僕が失敗した「二つの理由」/失敗をしたから「本質」が見えた第9章 未 完ウィンドウズを生んだ「幻の名機」/マイクロソフトが抱えていた「ジレンマ」/「天才プログラマー」をスカウトした/僕はビル・ゲイツに「隠し球」の存在を打ち明けた/「西のアホがマウス1万個も注文しやがった」と責められた/スティーブ・ジョブスに「スカウト」された/遅々として進まない「ウィンドウズ」の開発/「絶望的な戦い」を強いられる/「零戦も3回つくり直した」/経営者に求められる「冷徹な判断」/僕が「ウィンドウズ」を愛してやまない理由第10章 訣 別ビル・ゲイツと過ごした「かけがえのない時間」/「暗雲」が徐々に立ち込める/ビルとの関係が傷ついた理由/「たいへんなお金持ちになれる。
いい話だろ?」/「仲間を裏切るようなのは、息子じゃない」/ビル・ゲイツと大喧嘩をした/目の前が真っ暗だった/自分が丸ごと「否定」された気がした/過去に「執着」するから人は苦しむ/僕は「社内政治」でひねり潰された第11章 瓦 解「元気」とは、「元々」もっている「気」のことだ/失われた「20億円」をどう埋め合わせるか?/「自尊心」の回復こそが最大の課題だった/「君が社長になって、何か考えろ」/ビル・ゲイツに対抗するために、僕は「社長」になった/慎重派VS積極派/「利益がないやんか、アホ」/〝見栄っ張り〟の独り相撲/命がけの「巨額投資」/僕は「社長解任動議」を突きつけられた/僕は「金」のために生きていた/すべては〝逆回転〟を始めた第12章 暴 落「転換社債」が火を吹いて、僕は追い詰められた/トイレの窓から飛び降りて「死のう」と思った/1年間に181回も銀行に通った/財界の超大物に「裸で出直せ」と一喝される/ソフトウェア産業を育成するという「国策」/僕は「晒し者」になるしかなかった/日本という〝刺青〟を入れていただいた/「君が借金を返したら、銀行の商売はあがったりだよ」/「最高の師」に出会えた第13章 ブラック「会社更生法も考えといたほうがええんとちゃいますか?」/シュレッダーの音を聞きながら「決意」した/車の「仮免試験」を受けている心境だった/「お前のところの利益率は、定期預金の金利より低いぞ」/「ブラックしかゴールドになれない」という勘違い/夜中2〜3時まで会社でボーッとしていた/「君、1万人に動いてもらうには、どうしたらええと思う?」/「瞬発力」と「熟慮」のバランス/ふと「ああ、幸せだな」と思えるようになった/ビルとの「和解」が僕にもたらしたもの第14章 造 反僕は「帰る場所」を失った/リストラ成功の直後に起きた「造反」/「会社の交際費も、わしは自分の金を使う」/「バカな経営者を排除するのも仕事のうち」/「もっと広い心をもたないと君はダメになる」/「経営者としての器」とは?/「厳しい優しさ」と「優しい厳しさ」/三人寄れば文殊の知恵第15章 屈 辱三人の社長が誕生して、「経営」が失われた/痛恨だった「パソコン通信」からの撤退/インターネットへの「挑戦権」を失った/アメリカと日本の「実力差」を痛感させられた/最後は怖くなって、「半導体」から手を引いた/初代「週刊アスキー」の大失敗/新編集長に「頭がおかしい」と言われた/僕たちは「総力戦」で戦った/大川さんに「土下座」をして懇願した/「大川さんの奴隷になる」という決意表明/「屈辱の日々」の始まり第16章 陥 落「あんたも早よう凡才になってみたらどうや」/「僕に社長を辞めろということですか?」/社長の最後の仕事は、社長を辞めることである/僕はすべての「権限」を失った/昭和・平成を代表する事業家「大川功」/「特命担当」秘書役としての仕事/「50億円」を現金で寄付する男/あっという間に「10億円」を値切る交渉力/ビル・ゲイツに「説教」した男第17章 撤 退帝に仕える「占い師」/効率的経営VS創造的経営/「次世代ゲーム」戦争/〝負ける製品〟を予定通り出すことに意味があるか?/「セガで好きなことをやってみろ」/ハードウェアVSソフトウェア/「感動」のないプロジェクトが、成功するはずがない/対立・孤立・敗北/行くも地獄、戻るも地獄第18章 負け犬「わし、ガンなんや」/見たことのないような「心細そうな顔」/なんでも自分で決める「事業家魂」/生涯忘れることのできない「言葉」/「生まれるときも裸、死ぬときも裸」/「お金は使って初めて温かいものになる」/アスキー復帰への「望み」は完全に断たれた/僕が一番つらかったこと終章 再 生「俺は、負け犬じゃない」/「教える」ことは「学ぶ」こと/「世界でひとつだけのことをしている」という誇り/僕がMIT客員教授になった理由/MITでのキャリアを棒に振る/「大学の経営」について学んだ/敗北によって「闘志」に火がつく/リーマンショックで「新大学計画」は吹っ飛んだ/独創性を思いっきり発揮できる「場」を作る/「日本の技術力」を高めたい
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本の長さ
456ページ
言語
日本語
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2020/9/9
ISBN-10
4478108056
ISBN-13
978-4478108055
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出版社より
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
マイクロソフト副社長として「帝国」の礎を築き、創業したアスキーを史上最年少で上場。
だけど、マイクロソフトからもアスキーからも追い出され、全てを失った…。
その裏側を明かしながら、何がアカンかったのか真剣に考えた。
ビル・ゲイツが認めた「伝説の起業家」が明かす成功と失敗の秘密。
著者について
1956年生まれ、神戸市出身。
早稲田大学理工学部中退。
在学中の1978年にアスキー出版を設立。
ビル・ゲイツ氏と意気投合して草創期のマイクロソフトに参画し、ボードメンバー兼技術担当副社長としてパソコン開発に活躍。
しかし、半導体開発の是非などをめぐってビル・ゲイツ氏と対立、副社長まで務めたマイクロソフトを退社。
アスキーの資料室専任「窓際」副社長となる。
1987年、アスキー社長に就任。
当時、史上最年少でアスキーを上場させる。
しかし、資金難などの問題に直面。
CSK創業者大川功氏の知遇を得、CSK・セガの出資を仰ぎ、アスキー社長を退任し、CSK・セガの会長・社長補佐を務めた。
2002年、大川氏死去後、すべての役職から退任。
その後、米国マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員教授や尚美学園大学教授等を務め、現在、須磨学園学園長、東京大学大学院工学系研究科IOTメディアラボディレクターなどを務める。
工学院大学大学院情報学専攻(博士号)。
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
西/和彦株式会社アスキー創業者。
東京大学大学院工学系研究科IoTメディアラボラトリーディレクター。
1956年神戸市生まれ。
早稲田大学理工学部中退。
在学中の1977年にアスキー出版を設立。
ビル・ゲイツ氏と意気投合して草創期のマイクロソフトに参画し、ボードメンバー兼技術担当副社長としてパソコン開発に活躍。
しかし、半導体開発の是非などをめぐってビル・ゲイツ氏と対立、マイクロソフトを退社。
帰国してアスキーの資料室専任「窓際」副社長となる。
1987年、アスキー社長に就任。
当時、史上最年少でアスキーを上場させる。
しかし、資金難などの問題に直面。
CSK創業者大川功氏の知遇を得、CSK・セガの出資を仰ぐとともに、アスキーはCSKの関連会社となる。
その後、アスキー社長を退任し、CSK・セガの会長・社長秘書役を務めた。
2002年、大川氏死去後、すべてのCSK・セガの役職から退任する。
その後、米国マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員教授や国連大学高等研究所副所長、尚美学園大学芸術情報学部教授等を務め、現在、須磨学園学園長、東京大学大学院工学系研究科IoTメディアラボラトリーディレクターを務める。
工学院大学大学院情報学専攻博士(情報学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ダイヤモンド社(2020/9/9)
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4478108056
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スターゲート5つ星のうち3.0
相手の心が読めず、分かろうともしなかった男の悲劇?
2020年9月22日に日本でレビュー済みAmazonで購入
本書は実に面白くあっという間に読了した。
中でも、MS-DOS採用への働き掛け、MSマウスの開発、ノートPCの原型となるラップトップPCの開発を主導した功績は特筆されてしかるべきであろう。
しかしながら西の進め方が持つある一面には、大きな違和感が残された。
ビルゲイツと喧嘩別れし、見返してやろうと奮闘する。
しかしそこでビルゲイツの視点に立ってみたことはないのであろうか。
理想のPCを作り上げるために、全てをコントロールしたい西は、後にウィンテルと呼ばれるような協調体制で進めようとするビルゲイツとは相いれない。
アスキーの共同設立者である郡司と塚本が西の社長解任の動議を出し、否決され社を去った際も、彼らがわが身の将来を賭けてでもせざるを得なかった行動をどう思ったのであろうか。
古川が(日本)マイクロソフトの社長となった時も、裏切られたと悲憤慷慨するが、なぜ彼がそうしたかには思いが至らなかったのであろうか。
西がアスキー社長になってからはワンマンそのものである。
様々な分野に手を広げ中でも「半導体」には固執した。
これが創業者たちの離反を招き、一転して銀行管理下になると組織、体制のリストラと効率追求に向けて絞り上げる。
そこには一人一人の社員の気持ちは全く見えてこない。
3カンパニー制となってからも、社として筋の通った統制ができなくなったことを嘆くが、相手を尊重して協調して行こうという姿勢は見えない。
CSK大川の下に就いたら「奴隷」になると心に誓い、あらゆる指示に従い適切なアドバイスを心掛け大川の意を汲もうとするが、やはり大川の視点には立てない。
今は、経営者であるよりも教育者が向いていると思うのもやはり、一方的に与えるやり方の方が性に合っているということではないか。
「広い心」を持ち、相手に寛容であることの必要性は述べているが、やはりそれは自己の立場としてのものであり、相手の心中を推し量ってのことではない。
大いに「反省」をしているのは、もっぱら自らの知識や経験不足による自らの至らなさであり、思いやりのなさなどではない。
IQに優れ豊かな想像力を持つ最優秀な人物であることは間違いない。
そのため自分が他人とは大きく異なった考えを持つ人物であることを十分に自覚していることは随所から読み取れる。
その分、自分とは異なる考えを汲み取ることは非常に苦手とするということでもあろう。
本書を読んで一貫して感じたことは、相手の立場に立ち、相手の身になって考えてみるという想像力が欠如しているのではないかという違和感である。
非常に素直に自らの思いを吐露しているだけに、それを自覚していないのではないかとも思えてしまう。
これが結果として全く異なる視点による創造的思考の芽を摘み、協調し発展させることなく自らの枠に閉じ込めてしまったのではないか。
いくら優秀であっても一人でできることには限界があり、固執し間違った方向に進んだとしても修正が利かない。
今や人類文明の進歩は指数関数的に伸び続けてきている。
これは人類全体の知識や経験が累積的に活かされた結果であり、人類全体としての協調の賜物である。
この人類全体の成果の上に個々人が生かされている。
一人の人間の意のままにはならないことこそが人類発展の真実であろう。
やはり、西の意のままにならなかったのは必然の結果ではなかったのか。
追記:MSXが失敗に至った原因は、西が統制しようとした「統一規格」そのものにあるのではないか。
初期のMSX規格は安価に製造できることを目的に8bitCPUでビデオコンポジットの低機能であった。
MSX2で16bitになっても規格の制約を免れず、技術競争による発展が促されず、どれも似たようなもので済ませられてしまったからではないか。
一方PCは、「統一規格」などに縛られないからこそ、レガシーインターフェイスを容赦なく切り捨て、その時点での最も優れたデファクトスタンダードとなる各種インターフェイス規格を次々と取り入れて発展することができたといえよう。
そうではなくもしも、ビルゲイツが西の意向を取り入れていたとしたら・・・・
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KNKK5つ星のうち5.0
マイクロソフト社の初代ボードメンバーだった方のお話です。
2020年9月10日に日本でレビュー済みAmazonで購入
450ページもある分厚い本ですが、あっという間に読み終えました。
いま、2回目を読んでいます。
西さんが20代前半、1978年、ビルゲイツに合い、意気投合、のちにマイクロソフトの販売代理店になる。
Windows98が世に出る20年前の事だった。
後に西さんは、マイクロソフトのボードメンバーになった。
当日の取締役会は3人だった。
つまり、西さんはビルゲイツ、ポールアレンに次ぐメンバーだったのだ、マイクロソフトが上場するとき、ビルゲイツから、代理店では無くマイクロソフトの経営幹部になれと提案された、未上場株を渡す提案を何回か受けるが、西さんは、それを断り、ビルゲイツと決別する。
西さんが、マイクロソフトに行っていたら、資産数千億円のミリオネアななっていたのだ、なんともったいない話だ。
世界のパソコンの黎明期に多大な貢献をされた偉大な方の反省記、サクセスあり、失敗あり、ぜひ、みんなに読んで頂きたい一冊です。
西和彦教授ありがとうございました。
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puspaka
ベスト100レビュアー
5つ星のうち5.0
伝説の男、再び降臨か
2020年9月19日に日本でレビュー済みAmazonで購入
昔、昔、その昔、と言っても今から30年ほど前、アスキーの西和彦と言えば、飛ぶ鳥落とす勢いだった。
今巨大企業になっているソフトバンクの孫正義ですらかすむほどだった。
何せあのマイクロソフトのビル・ゲイツと刎頸の友で、そのマイクロソフトの副社長までつとめた男である。
NECのPC8001の誕生や、パソコン世界の標準OSとなるMS-DOSの開発にも深く関わった男である。
ノートパソコンを最初に「プロデュース」したのも西であるし、マウスを世界で最初に日本の企業に作らせたのも西だ。
当然これからの日本のパソコン界を引っ張って行く男だと思われていた。
その西和彦がマイクロソフトを追われ、アスキー社長の座からも追われ、パソコン世界の表舞台から姿を消して久しい。
一体何があったのか、20年の歳月を経て、本人がその事情を赤裸々に語る。
あふれんばかりの才能に恵まれた男がなぜ失敗したかが、自らの口で語られる。
面白い、実に面白い。
ビル・ゲイツとの決別の場面などは、まるでドラマを見るかのように臨場感あふれる。
本書は西和彦の懺悔?の書である。
数々の辛酸をなめることによって、この男は一皮も二皮もむけて再び現世?へ帰って来た。
けんかっ早い性格は直っていないようだが、それを上手にコントロールする術は身につけたようだ。
ビル・ゲイツから、「これまでに会った誰よりも僕に似ている。
ただ、彼は極端すぎた」と言われ、スティーブ・ジョブズに二度もスカウトされたというこの男を、日本社会の発展のために使わない手はない。
日本のITの未来は、この男の才能をいかにうまく使えるかにかかっている(偉そうなこと言ってスマン)。
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not5つ星のうち5.0
すべてのアスキーを愛した人たちへ
2020年10月2日に日本でレビュー済みAmazonで購入
私のヒーローというよりはアイドルだった西さんの、パソコン黎明期から現在に至る西さん自ら語る壮大な抒情詩であり、日本屈指の、稀有な起業家が書いたドキュメンタリー。
一気に読んだ。
おそらくクヤシクテ語られてこなかった伝説の裏側もたくさん書かれていて、初出もあるでしょう。
西さんに憧れて、アスキーに入り、末席を汚した1人としては最高な1冊でありました。
ありがとうございました、西さん。
たくさんの事を学ばせて頂き、刺激に満ちていて、最高な仲間を得ることもできました。
アスキーは学舎であり、間違いなく校長は西さんだったと思ってます。
これからもご活躍をお祈りいたします。
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田中洋平5つ星のうち5.0
自身に向いていないことをすると、不幸になると教えてくれる1冊
2020年9月14日に日本でレビュー済みAmazonで購入
実力を認められMicrosoftのボードメンバーに入った著者の西さん。
ボードメンバーにいたのは、本当の創業者のビルゲイツとポールアレン、そしてビジネスで結果を出したことを評価され選ばれた西さん。
これほど才能、豊かな人物でも社長業は全く向いていません。
西さんが社長に就任することで西さん会社メンバーも非常に苦しむことになります。
これは書籍の中で自身でもおっしゃっています。
昔の自分にアドバイスするなら「会社経営は向いてないからやめておけと」と言っています。
例えば、利益が3%出ていれば、●社員が毎日1.5万円のタクシーを使用していても何も言わない。
●自社で働きたいという人がいたら採用し、この仕事が必要だと言ったらよしやってくれと言う。
才能豊かな人は得意分野が抜けており、不得意分野も抜けているんだなと実感しました(笑)上記のように自分の恥ずかしい面、情けない面などを出してくれています。
パンツを脱いだ一冊とでもいえばいいのでしょうか。
自分の情けないエピソードというのは書きたくないものですが、書いてくれた事に非常に感謝してます。
自分自身を振り返り、気をつけないといけないなと思わせてくれました。
年を重ねたからこそ書ける一冊でしょうか。
会社を経営する人間、新規事業を立ち上げる人間、ベンチャーの創業者メンバーこういった人間が読むと非常に参考になる一冊だと思います。
参考になった内容●ビマイクロソフトが帝国になったのは運が良かった面も非常に大きい。
西さんを始め周りに優秀な人が多いのは事実。
だが、ある人が家を2回も留守にしていなければ、その人が帝国を気づいていたかもしれない。
●情報を求めるなら発信すべき個人向けパソコン産業が誕生した際に出版メディアにいた。
取材きっかけで多くの業界関係者と知り合えた。
この関係が後々、ビジネスになる。
アメリカのパソコン産業を調査するときも日本のパソコン専門誌と言えば無下にされず話を聞くことができたなど。
どの産業も立ち上がりの初期は情報を発信する場所の近くにいることが、チャンスの確率を高めるんだなと読めました。
情報を求めるなら、発信すべき。
●ビル・ゲイツはハードウェアでなくソフトウェアに絞り集中したかった。
ハードよりソフトで力をつけたほうが時価総額が大きくなると想定したのでしょう。
2000年までのマイクロソフトとアップルの時価総額の違いを見ればこの選択は明らかに正しかったとことが学べます。
(Appleはハードウェアもソフトウェアも手がけていた)●売れない雑誌を売る方法素晴らしいパソコン雑誌を作ってもお店に置いてもらえなければしょうがない。
しかもお店の人にはパソコン雑誌の意味がわからない。
価値が伝わらない。
じゃあどうする?これはベンチャーあるあるだと思いますこれはぜひ本書を読んでみてください。
素晴らしい解決方法です。
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匿名5つ星のうち3.0
「反省記」ではなく「半生記」
2020年9月15日に日本でレビュー済みAmazonで購入
失敗学に興味があり、タイトルのみを見て、購入してしまいました。
著者は、頑固ですね。
出版社は、「反省記」を書いてもらうつもりで、「ハンセイキ」の執筆を依頼し、著者はそれを了承した。
しかし、上梓されたのは、タイトルは「反省記」ですが、内容は、「半生記」でした。
失敗の経験を疑似体験できる記述は、残念ながら、見出せませんでした。
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Nory5つ星のうち5.0
全ては次のために、、、
2020年9月22日に日本でレビュー済みAmazonで購入
悔しすぎる、哀しすぎる、何度も目頭が熱くなる西和彦の自伝。
でも、考えたことを直ぐ行動に移せる、こんな生き方ができることがスゴイ!良いことも悪いことも全ては連続の中、過去にifはない、大切なのは今ココ、未来のifを見据えて次に挑む西和彦という人物が眩しい。
論語の“和して同ぜず”を地で貫く姿は多くの人たちを勇気付けてくれるはず。
過去に遭遇した出来事は全てに意味があり、次(未来)のためにある、と分かる一冊です。
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