南無妙法蓮華経とは - コトバンク
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〘連語〙 仏語。
「妙法蓮華経(法華経)」を絶対の真理として、これに帰依し、その加護を求めて唱えることば。
南無妙法。
日本大百科全書(ニッポニカ)「南無妙法蓮華経」の解説
南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょう
『妙法蓮華経(法華経(ほけきょう))』に帰依(きえ)(南無)するという意味で、これを「題目(だいもく)」と称して唱える。
日蓮が1253年(建長5)千葉・清澄(きよすみ)山で初めて唱え、法華経信仰の指針として高く掲げる。
この題目には仏のすべてが込められ、身と口と心にこれを受持することこそが成仏(じょうぶつ)の道であると説き、他の信仰をすべて否定する。
日蓮が書き始めた大曼荼羅(だいまんだら)本尊には、中央に七字の題目が、点画を伸ばした特異の書風で揮毫(きごう)されている(俗にひげ題目という)。
これは、題目の光明が森羅万象すべてに及び、永遠の救済が約束されることを示す。
この題目を唱えるのは日蓮系の諸教団のみである。
[中尾 尭][参照項目]|題目
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報|凡例
精選版日本国語大辞典「南無妙法蓮華経」の解説
なむ‐みょうほうれんげきょう‥メウホフレンゲキャウ【南無妙法蓮華経】
〘連語〙仏語。
「妙法蓮華経(法華経)」を絶対の真理として、これに帰依し、その加護を求めて唱えることば。
南無妙法。
※日蓮遺文‐撰時抄(1275)「法華経の肝心たる南無妙法蓮華経」※浄瑠璃・心中重井筒(1707)中「互に合掌心を鎮め今身(こんじん)より仏身に至るまでよくたもち奉る。
なむめうほうれんげきゃう」
出典 精選版日本国語大辞典精選版日本国語大辞典について 情報
ブリタニカ国際大百科事典小項目事典「南無妙法蓮華経」の解説
南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょう
南無はnamasの音写。
『妙法蓮華経』は大乗仏教の重要な経典の一つである"Saddharmapuṇḍarīkasūtra"のこと。
『妙法蓮華経』に敬礼するという意。
日蓮宗ではこの語を題目などといい,凡夫は「南無妙法蓮華経」と称えるだけでも救われるという。
出典 ブリタニカ国際大百科事典小項目事典ブリタニカ国際大百科事典小項目事典について 情報
デジタル大辞泉「南無妙法蓮華経」の解説
なむ‐みょうほうれんげきょう〔‐メウホフレンゲキヤウ〕【南無妙法×蓮華経】
妙法蓮華経すなわち法華経に帰依する意。
日蓮宗で、そのよりどころとする法華経の加護を祈るときに唱える語。
七字の題目。
お題目。
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